日々たくさんの情報や話を目にして耳にしていますが、それが事実なのか、どれほど精度の高い事実なのか、それを見極めるのは実はとても面倒で難しい事なのです。 それをしてくれるのが、ジャーナリストだと私は考えていますが、自分が欲しい情報は、他の人に興味のない事だったりします。 情報を得るときは、その情報がエビデンス ベイスド=根拠・証拠に基づくものなのか。また、その根拠の精度はどうなのかといった所まで見ていく必要があります。
上の三角形を見てください。 上に行くほど精度の高い研究という構造になっています。 下から、 5. 専門家の意見:こちらは政府の専門家会議に呼ばれる人だったり、病気のことならお医者さん、映画のことならおすぎさん。って感じですね。 4. 症例報告:これは、今はわかりやすいですね。新型コロナの人にこの薬を使ったらすぐに回復しました。みたいな話がニュースやワイドショーでゴロゴロ出てきてますね。 3. コホート研究:これは(基本)全く同じグループを2つ作って、1つのグループにはコレを与えて、もう1つのグループにはコレを与えないで、コレの影響をみる。というものです。コレというのが新薬であったり、匂いだったり、という感じです。 2. RCTs:これは基本的にはコホートと同じなのですが、ダブルブラインド、実験を行う人も、被験者も誰が影響を受けるコレを受けているか・飲んでいるかが分からないことが絶対条件となります。プラシーボ(効果があると信じることで、自分の体調が良くなること)を除くためにはこのダブルブラインドが絶対必要だといわれています。 1. 系統的レビユー・メタアナリシス:この二つは、過去に積み上げられたRCTsだったりコホート研究だったりを、アル基準で検索して、中身がアル基準に対して妥当なのかをよく読んで、たくさんの論文が指し示す研究結果がどっちに向いているのか、また向いていないのかなどを導き出すものです。 かなり、ざっくりとした説明ですが、ちょっと小難しい話を私なりに簡単に説明してます。(間違っていたら教えてください。) もちろん、この考え方も変わって行くのが研究・学です。 少し前までは、バターは健康に良くない、って言われていたのが、実は健康にいいんです。って変わったようなもので、真理に行き着いていないものは、変わっていく事が前提だと、柔軟に受け止めてなるべく正しい新しい情報を得ていってください。 他にも、どのジャーナル(学術論文誌)に載っているのがより信頼性があるのかとか、お金持ちな製薬会社が100の治験をするんなら、製薬会社の思い通りに出なかった研究も発表しないとバイアス(偏り)は無くならない、などなど 色々な要素もありますが、興味のある人は、自身で調べてみてください。 日本の大学でも、この勉強をしたんでしょうが私には記憶がありません。でも、N.Z.では論文を読むって授業の初めの1コマがこの内容でした。Google Scholar を使うと簡単に論文検索ができるので、興味のある人は是非試して見てください。 伝統的な中医はこの症例報告の集まりでなりたった医学です。西洋医学は、この図の中の1.系統的レビユー・メタアナリシスや2.RCTs のレベルであることを求めるのが通常でしたが、現在の異常な新型コロナウィルスに対しては4.症例報告の積み重ねで、また後追いでも3.コホート研究の報告を行っているの状態です。現在出来る事を精一杯行なっている世界中の医療関係者に心からの敬意を! 参照と参考 簡単に論文検索できるグーグルスカラー https://scholar.google.com https://www.precisionnutrition.com/how-to-read-scientific-research https://libguides.nvcc.edu/c.php?g=361218&p=2439383 返信を残す |
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