危険な抱っこ紐があるのをご存知ですか? 以前住んでいたニュージーランドでは、抱っこ紐を使う親御さんは珍しかったです。 車社会の国では、バギーを使う方が便利なのです。 赤ちゃんとはいえ、長時間抱いているのもきついし、寝られたら重いでしょう。 バギーはその点、楽チンですよね。 しかし、バギーはバギーで問題点もあるのですが、今回は抱っこ紐のお話です。 まず、日本に帰ってきて驚いたのは、沢山の赤ちゃんが抱っこ紐の中にいること。 それ自体が悪いのではないのですが、危険な抱っこ紐を使っているご両親が多く、何度も知らない人に話しかけそうになる衝動をぐっと抑えています。 突然ですが、問題です。 A と B の写真を見て下さい。 股関節を正しく成長するために適した抱っこ紐はどちらでしょうか? 正解は、B です。 抱っこ紐を選ぶ際、皆さんいろいろな事を真剣に考えて選ばれているとは思います。 プロより赤ちゃんの股関節の成長の為の大切なアドバイスがひとつあります。 - 股関節から太もも、膝関節からひざ下で M字 になる事 この先、詳しく股関節の成長に付いて説明しますので、面倒な方は最後まで読まなくても大丈夫。 M字が赤ちゃんにはいいんだ!ということを覚えていただければOKです。 胎児は、手足を折った状態で子宮内で成長していました。 広い世界に出てきて、まずはいろいろな関節を自然に伸ばしていく期間が数ヶ月あります。 レントゲンでは、大人とは大きな違いがあるのが一目瞭然です。 下のレントゲン写真、左側は大人45歳、右側は赤ちゃん11ヶ月のものです。 特に股関節は白っぽい骨がないのがわかります。 成長著しい赤ちゃんの時期に一番悪い足のポジションが、股関節も膝も真っすぐに伸びている状態です。 それは、股関節整形不全のリスクとなります。 股関節整形不全とは、簡単に言うと股関節がきちんと成長しなかった状態です。 股関節は、ボール&ソケット。けん玉と側部に付いている皿を思い浮かべて下さい。 腰骨の方が皿、けん玉のボール部分が大腿骨という形です。 さて、どうやって、股関節が成長していくのでしょうか? それは、ボールが皿に押される事で、正しい形の皿になっていくのです。 下のレントゲン写真は左側が正常な大人の股関節、右側が大人の股関節整形不全です。 アメリカの小児股関節整形不全学会のホームページにその成長についてわかりやすいアニメーション(ページを開いた後、Playボタンを2回押して下さい) がありますので、興味のある方はご覧ください。
先天性股関節整形不全は、日本でも生後間もなく超音波検査をされる事が通常になっているのではないでしょうか。 しかし、生活習慣で起こる股関節整形不全のリスクに付いては認識が低いのが現状です。 カイロプラクターとして、日本で感じる事は股関節整形不全の方が多い事です。 こちらでは、レントゲンを撮る事ができませんので、はっきりとは言えませんが レントゲンを持ち込んでもらったり、お話を聞いていて、そうではないかと疑う事が多々あります。 これは、遺伝という要因もありますが 赤ちゃんの時の生活習慣で大きく左右されます。 近くに間違った抱っこ紐を使っている方を見つけたら、こっそりこのページを教えてあげて下さい。 返信を残す |
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