抱っこ紐、いつから使っていい？

前抱きの抱っこ紐を使っているパパママをたくさん見ます。
残念ながら、間違った使い方をされている方も非常に多く見る機会が多いです。

この前抱き抱っこ紐が一般的になった時期は、一般的には比較的最近の現象です。大体、2000年後半から2010年代以降と考えていいでしょう。前抱き抱っこ紐は、赤ちゃんを前方向に胸元に抱える形式の抱っこ具であり、赤ちゃんとの親密な接触やコミュニケーションを促進するとともに、親の動きを制限することなく活動できるため、多くの親にとって便利なアイテムとして受け入れられています。そして自動車より公共交通機関を利用する地域では、より一層受け入れられています。

下の絵で、何が間違っているかわかりますか？

この絵でダメな点は、赤ちゃんの腕。しっかり出して自由に動かせるようにしておきましょう。

次の問題。
この赤ちゃんが、生後４ヶ月だとしたら抱っこ紐の使用はいいでしょうか？

私の意見としては、ダメです。
新生児で使っているのはもっとだめ。

色々な生物は、それぞれの戦略のもと　出産（産卵など）→　成長　と繋がっています。
人間の赤ちゃんは、他の生物と比べて非常に成長に時間が手がかかります。

パンダの赤ちゃんは生後100〜200gだそうです。
そして、親離れするのは１年後（約30kg）だそうです。（生殖年齢はメス４歳〜、オス６歳〜）

人間の戦略は、元来ある発現予定の能力を環境に合わせて発達させるためにあると私は考えています。

赤ちゃんの成長は、お腹がすくと泣く。それ以外は寝ている０ヶ月目
手足を動かし、少し聴こえるようになり、音に反応する１ヶ月目
声を発生し、手を舐めだす２ヶ月目
首が座ってきた３ヶ月

月齢４ヶ月だと、多くの赤ちゃんはまだ寝返りもできていません。
この寝返りも仰向けからの腹ばいとその逆。右から、左からと、多くのスキルを獲得していっています。

６〜７ヶ月で、やっと１分くらい一人でお座りができるようになります。

抱っこ紐を使っての赤ちゃんとの外出は、このお座りを目安にしてください。

赤ちゃんは不平を言いません。
新生児から抱っこ紐を使っても、普通に成長していると、一般の人たちは考えるのでしょう。
​でも、カイロプラクターの私は、それはその子の成長を阻害していると見ています。

よく見かける抱っこ紐の前に、スリングを使ってください。
​これだと、しっかり横だきで親の体に密着させた状態で赤ちゃんを前に抱けます。