なぜ夏バテは起こるの？

ギラギラと照りつける太陽、蒸し暑い湿度、不快指数も上昇…。
そんな夏の気候の中でよく耳にするのが「夏バテに注意！」という言葉。
けれど、そもそもなぜ夏バテが起こるのでしょうか？
実は、夏バテの原因には以下の4つが大きく関わっていると考えられています。


主な夏バテの原因

1. 自律神経の乱れ
2. 水分・ミネラル不足
3. 睡眠不足
4. 紫外線による脳・身体の疲労

それぞれの原因について、もう少し詳しく見ていきましょう。
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1. 自律神経の乱れ
暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来することで、体温調整が頻繁に行われます。この繰り返しが自律神経に大きな負担を与えます。
特に筋肉量の少ない方や女性は、冷房による冷えが体に残りやすく、自律神経のバランスを崩しやすくなります。
さらに、暑さでつい冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎると、胃腸の働きが低下し、それが自律神経にも悪影響を与えます。
**「ストレスで胃腸を壊すように、胃腸の不調が自律神経を乱す」**という双方向の関係が、夏バテを深刻化させてしまうのです。


2. 発汗による水分・ミネラル不足
汗として失われるのは水分だけではありません。体に必要な水溶性ミネラル（ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄分）や、ビタミン類（B1・B2・B6・B12・Cなど）も一緒に排出されます。
ミネラルが不足すると、細胞の浸透圧が乱れ、神経の伝達がうまくいかなくなり、筋肉や心臓の収縮にも支障が出てきます。
これは、熱中症の典型的な症状にもつながります。
ビタミン不足はすぐには症状に出にくいものの、免疫力の低下を引き起こし、肌荒れや髪のパサつきといった見た目の変化にもつながります。


3. 睡眠不足
暑さや冷房による冷えの影響で、ぐっすり眠れない夜が続いていませんか？
さらに、夏は夜間の活動が長くなりがちで、就寝時間が遅れる傾向もあります。
このような**慢性的な睡眠不足（睡眠負債）**が続くと、疲れが抜けにくくなり、体力・免疫力ともに低下してしまいます。


4. 紫外線による脳疲労・肉体疲労
紫外線は、皮膚だけでなく目から入ることで脳にも影響を与えることが分かってきました。
目から入った紫外線が活性酸素を発生させ、脳の神経細胞にダメージを与える＝脳疲労の原因になると考えられています。
さらに、活性酸素は筋肉の細胞も傷つけ、肉体疲労の要因にも。
皮膚に受けた紫外線も同様に、細胞の酸化（老化）を引き起こし、肌ダメージ・シミ・筋肉疲労といった不調を生じさせます。
つまり、紫外線対策は「肌」だけでなく、「目」からの防御も大切になってきているのです。


次回予告：夏バテを防ぐには？
今回は「夏バテの原因」についてご紹介しました。
次回は、日常生活の中でできる夏バテ予防の工夫やアイデアについて詳しくお届けします。